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2025.04.06
株式会社4COLORS代表取締役社長の加山緑郎様のインタビュー記事を掲載しました。
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―― 4COLORSはどんな会社ですか?
当社は企業向けにアバター動画制作ソリューション「PIP-Maker」https://www.pip-maker.com を提供している会社です。世界150ヵ国で利用され導入700社15万本以上の研修動画やマニュアル動画、営業プレゼンテーション動画が作られていて組織における人材不足の解決に貢献しています。
―― SCIEN社との出会いを教えてください。
当社がDX系の展示会に参加していた時にAIが好きな社員がSCIENさんが出会ったのがきっかけで、私にMTGの提案をしてきたのです。そこでオンラインMTGでディスカッションしたところ東京大学発のAIスタートアップとして非常に優秀な技術力を持つ企業だと感じました。松尾研究所のメンバーが関わっているというだけあって、最先端のAI技術を国内外の論文サイト(arXivなど)から常に吸収している点に魅力を感じました。
―― SCIEN社と一般的なSIベンダーとの違いはどんなところでしょうか?
一番の違いは、AI開発だけに留まらず、コンサルティングができる点だと思います。一般的なSIベンダーさんはAI技術の導入を中心に据えますが、SCIENさんは技術とビジネス課題解決の両面でアプローチしてくれます。毎回こちらの課題をしっかり聞いて、その解決策を提案してくれるんですが、必ず提案をABCパターン用意する顧客志向を持っていて、提案内容も今までにないアプローチでとても斬新なんです。 早くから田端社長のビジネスを多面的にとらえる力と、CTO大山さんのロジカルかつ高度なアーキテクトする力は他にはない魅力だなと思っていました。
―― 4COLORSさんは、どんな課題を抱えていたのでしょうか?
弊社は動画ソリューションを軸に19年間事業を続けてきましたが、最近ではAI技術の急速な発展により、マルチモーダルで動画コンテンツが誰でも当たり前のように作れる時代に突入しています。なので事業の差別化が急務になったのです。ただ当社は誰でも簡単に動画コンテンツを作るだけではなく、次なるステージは、誰でも簡単にスピーディーにビジネス課題を解決できるプラットフォームを構築したいと考えていました。
―― そこから、SCIEN社と一緒にプロジェクトが始まったという流れですね?
はい。特に日本ではDX導入プロジェクトの84%が失敗しています。原因としては、DX人材不足や要件定義の不明確さ、「DXを導入すること」が目的になってしまっている点が大きいのです。そこで、もっとクリティカルなビジネス課題を抽出し、それをスピーディーに課題構造を分解し、誰でもわかる定量的な数値化するための仕組みが必要だと結論づけ、SCIENさんと一緒にその実現方法の企画に取り組んだのがスタートですね。
―― SCIEN社と仕事をしてみて、どんな点が印象に残っていますか?
彼らの強みは、一言で多彩な人間力です。とてもまじめでピュアなんです。もちろん飲むと学生ノリで面白いですが、企画立案からPoC検証、そして開発までを一貫して行えるところは国内トップクラスじゃないでしょうか。
特に日本は自動車をはじめとした製造業が中心ですが世界経済の約2割を占める主要産業で、世界4位の国内総生産(GDP)を有しています。つまり世界から評価されているのに後継者不足やDX化の遅れから衰退するか?イノベーションを起こすか?の狭間にいるのです。
この課題を大きく改革できるのは製造技術だけでなくAIの力です。製造業で工場自動化(factory automation)を計画しているなら、SCIENさんはそうした日本の製造業にAIを融合させる技術力とアイデアを持ち、ソサエティ5.0時代に向けて日本産業全体を後押ししてくれる力があると感じています。
―― 今後のSCIEN社とのパートナーシップについて一言お願いします。
日本の産業が再び活気づくためには、SCIENさんのような探求心あふれるパートナーが不可欠だと考えています。これからも互いに成長しながら、長くパートナーシップを築いていければと思っています。